個人事業者の方が法人化を検討する理由は色々あると思いますが、大抵は節税のためだったり取引先との信頼関係を築く為だったりします。
節税に関しては説明が長くなりそうなので省略しますが、信頼関係と言う点で言うと法人の場合は決算書を必ず作成しなければならないので、経理の透明性が増して社会的な信用が得られやすくなると言う事が言えます。
また、法人登記によってその会社が何をしている会社でどこにあるのかと言う事も明らかになりますので、上場企業などでは取引先の条件として法人である事が必須となっている場合もあります。
このように法人にすると社会的信用が得られやすくなりますが、中には会社の社長になると言う見栄の為に法人化を検討される方も少なくありません。
一見やましいと言われるような動機ではありますが、実はこの見栄の気持ちこそが会社を経営する為に必要不可欠なモチベーションをあげる要素となっている事もあります。
事務所の賃貸契約をする場合には個人よりも法人の方が簡単
個人が事務所や店舗を借りたい場合には第三者の保証人が必要となりますので、保証人を探すだけでも大変な思いをするケースが多くあります。
その一方で、会社が事務所を借りたい場合には社長自身が保証人になれば良い事がほとんどなので、保証人を探す苦労はほとんどありません。
コミュニケーションが苦手な方は、この点だけを見ても法人にするメリットは大きいと言えるのではないでしょうか?
銀行からの融資を受けるなら個人よりも法人の方が有利
銀行からの融資を受ける場合には、個人よりも法人の方が有利と言うのは想像でなんとなくわかると思います。実際に法人には法人向けの融資と言うものが存在し、個人事業者の融資と比べて利率が低く設定されていたり利用可能額が多くなっています。
また、個人よりも法人の方が社会的な信頼度が高い為、銀行の接客態度も必然的に良くなる傾向にあります。しかし、融資に頼るような経営は好ましくありませんので、なるべく自己資金を用意してから法人化をした方が良い経営が出来るでしょう。