確定申告書の主な提出方法には、書面に手書きで記入して税務署に提出する方法と、パソコンを使ってデータをオンライン送信する電子申告と言う方法があります。前者は昔からあるオーソドックスな提出方法ですが、最近では電子申告をする方も増えてきています。

電子申告は必要なものさえそろっていれば税務署にわざわざ行かなくても自宅や職場で作業を行う事が出来る事や、作成した書類をデータで保存するので加筆や修正が容易に出来るなどのメリットがあります。

また、還付金が戻ってくるまでの時間も紙の申告書に比べると早くなっており、紙の申告書の場合には申告書の提出から1ヶ月ぐらいは待たされるのですが、電子申告なら3週間以内に還付金が戻されます。

電子申告のメリット
  • 税務署に行く必要がない。
  • 書類をデータで保存する為、翌年以降の作成が楽になる。
  • 申告書の内容が間違っていても修正が容易に出来、何度でも再送信が可能。

電子申告には紙の申告書にはない様々なメリットがありますが、電子申告の為の設定が面倒といったデメリットもあります。

電子申告に必要なもの

電子申告をするにはまずパソコンとインターネット環境が必要で、更に専用のデバイスや住民基本台帳カードなども必要となります。

これらの準備をするだけでも面倒なのですが、電子申告に必要なものを持っていない場合にはそれぞれを取得する費用もかかります。

パソコンとインターネット環境以外で電子申告に必要なもの
電子申告に必要なもの 費用
住民基本台帳カード 約500円
電子証明書 約500円
ICカードリーダライタ 約4000円

住民基本台帳カードはお住まいの市町村から発行されるカードで、電子手続きを簡単に行うようにする為の基礎となるもので、電子証明書を付帯させる事で電子申告が出来るようになります。

そして、電子証明書付の住民基本台帳カードをパソコンに読み込ませる為に、ICカードリーダライタと言うデバイスも必要となります。初めて電子申告をされる方は、税務署に出向いて電子申告をして見るのも一つの手です。

税務署には電子申告に必要なICカードリーダライタも用意されていますし、何より税務署の職員の方が申告の方法を教えてくれるので安心感があります。