手軽に始められる副業の代表的なものの一つにネットオークションがあります。ネットオークションではガラクタのようなものから数千万円するような高価なものまで幅広く出品する事が出来ます。

最近では妖怪ウォッチメダルが転売されていたり、東京駅開業100周年記念Suicaが転売されていたことが話題を呼んでいましたが、このような営利を目的とした動産の譲渡所得につきましては雑所得、若しくは事業所得として課税が行われます。

しかし、個人が使っている洋服や家具などの生活用動産に関しましては、ネットオークションやフリーマーケットに出品して売却による所得を得たとしても、税金はかかりません。

所得税法の第一編第三章第九条に非課税所得に関しての記述があり、そこに所得税を課さない言う事がハッキリと記されています。

【所得税法】
第一編 総則
第三章 課税所得の範囲
(非課税所得)
第九条  次に掲げる所得については、所得税を課さない。
九  自己又はその配偶者その他の親族が生活の用に供する家具、じゆう器、衣服その他の資産で政令で定めるものの譲渡による所得

洋服や家具の他にも、パソコン、テレビ、通勤用の自動車も生活用動産になります。自分が使っていたものをネットオークションなどを通じて譲渡し、その代わりに金銭を受け取っている場合には所得税の課税はありません。

但し、貴金属や骨とう品などの1個または1組の価格が30万円を超えるものにつきましては、生活用動産には含まれない事になっています。

ネットオークションで落札して時間をおいてから出品した場合

始めから転売を目的として落札した生活用動産の譲渡所得につきましては課税の対象となる可能性が高いので、落札後に少し時間をおいてから出品するという回りくどい売買をする方がいます。

しかし、実はこのやり方はとても賢いやり方で、自分で着るつもりだったけど、サイズが合わなくて着れないというようなストーリー性がきちんと作られていれば、非課税所得として認めてもらえる可能性が高まります。

但し、月に何回も売買を行っていて何十万も稼いでいれば、さすがに税務署職員の人も追求せざるをえなくなると思いますので、ネットオークション等による収入が相当額ある場合には、開業届を出して事業として始めるようにした方が安全です。