出産に関わる費用には健康保険の適用はありませんが、出産費用の多くは医療費控除の対象となりますので、確定申告に備えて領収書や明細書を残しておくようにしましょう。

医療費控除の対象となる出産に関わる費用
  • 妊娠中の定期健診費用や検査費用
  • 分娩するまでに医師や看護師に支払う費用
  • 通院の為の電車やバスなどの交通費
  • やむを得ない場合のタクシー代
  • 出産の為の部屋代や食事代などの入院費用
  • 助産師への報酬
  • 妊娠中絶費用

治療や医師の指示によって生じた医療費については医療控除の対象となりますが、それ以外の妊娠を確かめるための費用や里帰りの費用に関しましては、医療費控除の対象とはなりません。

医療費控除の対象とならない出産に関わる費用
  • 妊娠検査薬や妊娠確認の為の検査費用
  • 出産の為の里帰り費用
  • 入院に際しての寝巻きや洗面具の購入費用
  • 妊娠中の外食費

出産に関わる保険金は出産に関わる医療費から差し引く必要があります

妊娠4カ月以上の方が出産した場合に受けられる出産育児一時金は、医療費控除の対象となる出産に関わる費用から差し引かなければなりません。

差し引いた後でも支払っている医療費の方が多くて足が出ている場合には、足が出ている部分が医療費控除の対象となります。

差し引いた後に支払っている医療費がチャラになって更に出産育児一時金が余るような場合には、余った部分を被保険者が受け取る事が出来ます。

出産育児一時金は課税の対象外ですので、余った部分を受け取った場合でも税金の支払い義務はありません。